ホタルが飛び交う美しいまちへ。長岡京市ゲンジボタルを育てる会 多貝会長
長岡京市ゲンジボタルを育てる会さんは２年前に環境大臣賞を受賞しました。第２外環状道路や阪急西山天王山駅の建設も完了し、ホタルの生育環境も落ちつ
きを取り戻しました。
人工飼育してきたホタルも次第に定着してきて、年ごとにホタルの数も増えてきているのは嬉しいと顔をほころばせる多貝会長。
それでもホタルがエサとするカワニナの飼育や、農業用水を巡る地元農家さんとの利水の調整、河川のゴミ拾い、ホタルの乱獲対策などホタルの飛び交う環境を守るためには苦労が絶えないとのこと。
この活動を始めた原動力は、乙訓地域のどこに行ってもホタルが見られた多貝会長の子ども時分の風景を子ども達に残したいという想い。夜に蚊帳の中でホタルを飛ばすことが出来るような体験を子ども達にも味あわせたいと語っている目は、童心に還っているようでした。
３０年かけ小泉川をホタルが飛ぶ事の出来る環境へと戻してきましたが、今後はそれを長岡京市全域、乙訓地域へと広げて行きたいと熱く語って頂きました。乙訓青年会議所としても今ある環境は祖先から引き継いだものであると共に、子ども達から借りているものという意識の下で、より良い環境を次世代へと引き継いて行きたいものです。
今年も「ホタル観賞の夕べ」が開催されます。幽玄なホタルの飛び交う景色を楽しみながら、未来に想いを馳せてはいかがでしょうか？
（記事 堤淳太）
ホタル観賞の夕べ
日にち ６月１２日（金）、１３日（土）
時間 午後７時３０分〜９時００分
場所 長岡京市 小泉川金ヶ原橋北側にそと高架下
問合せ ９５５―９５４２（事務局）